1月の19日〜22日までの4日間、長年時代屋の勤務に努めてくれたお礼にと、先代の社長(現会長)の労いのお気持ちで、グアム旅行へ招待していただきました。
初めてグアムに行ったのは10年前、その時も時代屋の研修ツアーで行かせていただきました。
大きいステーキを食べて、パラセーリングで空を飛び、夜のバーでお酒を楽しんで・・
バカンスを全開で楽しんだ思い出があるグアムは、私にとって特別な思い出の国でした。
旅行に行く前からすでに楽しく、向こうについてからの、あんな事やこんな事に胸を躍らせていました。
思えばこの数カ月、その気持ちだけでやり切ってきました。12月の忙しさも、1月の苦しい営業も『これを乗り切ったらグアム』を一心に、全てを乗り越えてきましたが・・・
いざ迎えた当日は体調が優れず、ひどい状態でした。とりあえず成田まで向かい、初日は寝たきりになってしまうかもしれないと思いながらも、慣れない飛行機に搭乗しました。
3時間ほどで着いたグアムは、コートを着ていた日本とは打って変わり、カラッと心地よい暑さが迎えてくれました。南国感の気候に心踊りましたが、絶不調がそれを許してくれず、なんとかホテルまで辿り着き、動けそうもなかったのでベッドへ横たわると、移動で体力尽きたのか、そのまま深い眠りにつきました。
翌日、寒気と咳で起きると、まだ回復していないことを悟り、もう一日療養に費やす事にしました。普段から風邪をひかず、体調不良というのをほとんど経験していない為、2日以上続く風邪症状が変に新鮮でした。日本なら自宅で大量の水分を摂り、たくさん寝て直すのですが、水と少しの食料を買えるところを探したり、着替えをランドリーまで持って行く手間などに手こずりながら、思うように専念できずに過ごしました。
窓から見える陽気な青い海と青い空達が、ホテルの一歩先はバカンスの国であること演出しながら、何もできない不憫な自分を笑っていました。
気がつくとあっという間に時は流れ、22日の最終日を迎えていました。
『何もできなかった・・・』
脱力感と喪失感の中、完治していない体を抱え、病体に鞭を打ち、なんとか空港まで辿り着きました。さすがに手ぶらでは帰りたくなかったので、お土産コーナーに行くと、例のロゴを掲げたグッズで溢れかえっていました。
皆様ご存知のグアムといえば・・・
という例のやつです。
南国を思い切り満喫した者のみに刺さる、あのシンプルのロゴは、自分自身へのお土産である事を、10年前の私が知っていました。
青白い顔で恨めしそうにそのコーナーを通り過ぎ、適当に買い物を済ませ、搭乗口へと足を進め、真冬の日本へと向かいました。
バカンスを一切満喫できず、とんだ療養旅行となってしまいました。
招待して下さった会長にも、大変申し訳ない結果となってしまいました。
計画していた水圧で空を飛ぶフライボードも、夜のバーも、射撃場も、セグウェイも、ビールのブリュワリーも・・・
巻き戻さない時間と心にぽっかりと空いた穴は、今年の自分の決めかねていた目標を『健康管理』にしようと導くきっかけとなりました。
次にグアムに行く時は、帰り際の自分が胸を張って帰れる旅行にしたいと思います。
『 I ❤️GUAM 』と。