
日本で言うところの明治村のようなもので、移築された伝統的な建物が立ち並ぶ広大な施設です。
『西遊記』の演劇を見て爆笑し、景色を眺めながら散歩をして、姪っ子へのお土産を買って、夢の中にいるような楽しい時間でした。

園内にある文昌祀は、学問を司る神様が祀られていたので、
「もっとウイスキーとカクテルの勉強が捗りますように。記憶力が良くなりますように。私のこの頭を何とかしてください」
と、真剣に手を合わせて来ました。
文昌祀の前の広場で、なんとフレアバーテンディングのショーが始まり、運命的なものを感じました。
一瞬、私もやってみたい、帰国したら勉強しようか、と思いましたが、あまりの技術の高さに度肝を抜かれて、即刻諦めた次第です。
昼食後、いよいよカバラン蒸溜所へ向かいました。

簡単に、カバラン蒸溜所について、ご紹介致します。
KAVALAN蒸溜所
台湾の老舗飲料メーカーの金車(King Car)が2005年に設立した台湾初のウイスキー蒸溜所です。
カバランとは先住民族のことで、”平原の民”という意があるそうです。
台湾北東部にある宜蘭県にあり、30万平方メートルの敷地に2つの蒸溜塔と2つの熟成庫をかまえています。
造られるウイスキーはすべてモルトウイスキーで、それら全てをシングルモルトとしてリリースしています。
亜熱帯気候の台湾では、スコットランドの3倍も速くウイスキーの熟成が進み、樽の中の原酒の蒸発は年間で10%〜15%もの量になります。
現在は、エンジェルスシェアの軽減に取り組み始めているとのことです。

過去4か所の蒸溜所を訪ねましたが、何度経験しても蒸溜所の前に立つと足が震えます。何も見ていない内から胸がいっぱいで、ヨロヨロと見学施設へと向かいました。
台北からご同行くださった台湾人のガイドさんの案内で入場しました。
まさかの、勝手に回って資料も触りたい放題の自由すぎる大らかさで、さすが台湾だ…と拍子抜けしました。
説明書きのパネルは中国語と英語なので、何が書いてあるのかさっぱり分かりません。
ガイドさんの説明を聞きながら、のんびりと回ることができました。
同じ時間に入場したはずの台湾人グループはあっという間にいなくなっていて、じっくり見たりしないんだな、と不思議な気持ちになりました。
その後、有料試飲コーナーで4種類のテイスティングをしましたのに、酔っ払って大切なパンフレットを紛失し、何を飲んだのか思い出せません。
最後の一時間、川崎店への仕入れとして売店で3本のウイスキーを購入しました。
ここも説明書きは全て中国語と英語で、
「日本にはないもの!ここでしか手に入らないものをください!」
と、ガイドさんと店員さんを振り回しまくり、広い店内を駆けずり回り、ギリギリまで選び抜き、重たさが嬉しい大満足の購入でした。
ガイドさん、店員さん、大変な思いをさせましたね。本当にありがとうございました。
その後、ガイドさんにウイスキー味のジェラートを絶対に食べるように言われて食べましたが、ウイスキー味か…?とよく分かりませんでした。
普通に美味しいジェラートでした。
カバランウイスキーバー

その日の夜、台北に戻り、カバランウイスキーバーを訪れました。
「どうしてもカウンター席に座りたいです!」
とわがままを言って、特等席に座らせていただきました。
カバランウイスキーを使ったカクテルを何種類か頼み、目の前でバーテンダーの技術をじっくり見て、新しい発想のカクテルを味わって、早く帰って色々試したいなー、とワクワクが止まりませんでした。
カバランウイスキーバーは、全て英語でのコミュニケーションでしたので、台湾滞在中で一番英語を話した時間でした。
もっと英語が話せれば色々聞けたのに、と思うと、英語学習への意欲も湧きました。
台湾では2つのバーへ行きましたが、店内は広くても、カクテルメイクを担当するバーテンダーは基本的にお一人でした。
私が日々、カウンターに立たせていただけていることが、どれほど奇跡のようなことなのか、改めて自分がどれほど恵まれた環境にいるのかも実感しました。
一つ一つのカクテルにもっと真剣に向き合わなければ、と背筋が伸びる思いでした。
やってやるぜ!と思うと早く帰りたくなるのは、スコットランド研修の時と全く同じ心境でした。
台湾では、カバラン蒸溜所以外にも沢山の場所を訪れ遊び倒して、飲み倒して、ヘトヘトのとっても楽しい3泊4日の旅でした。
気持ち良く送り出してくださった川崎店の住谷店長、スタッフ各位、本当にありがとうございました。
台湾で出会えた全ての心優しき現地の皆様、カバラン蒸溜所までご同行くださったガイドのリンさん、素晴らしい時間を本当にありがとうございました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
現地で調達したカバランウイスキーはまだ棚にございますので、ご興味のある方は是非ご来店くださいませ。
ここからまた一歩ずつ元気に邁進して行く所存です!
時代屋Old Oak川崎店 小瀬村








