時代屋Old Oak川崎店の小瀬村でございます。
今回、スコットランド研修旅行に参加させていただきました。
時代屋に勤めて丸二年、私には海外研修を夢見るほどの時間はなかったように思います。がむしゃらな毎日の先に、急に幸運が舞い降りたような気持ちでした。
すごく嬉しかったです。少しの戸惑いも同時に。
信頼と期待をしていただけていると無理にでも自分に信じ込ませて、始まった準備と猛勉強の二ヶ月でした。
訪問先のカリラ蒸溜所とラガヴーリン蒸溜所のウイスキーと本気で向き合いたいと思って、一本ずつ購入して、夜な夜な少しずつ味わいながら、様々な書籍を何冊も抱えて勉強した毎日は、私にとってかけがえのない日々でした。
11月9日(日)
あっと言う間の当日、羽田空港に集合でした。
約14時間のフライトは、徹夜明けの私には好都合で、睡眠、食事、睡眠、食事、睡眠、時々映画を観て、ヒースロー空港に着いた時は元気いっぱいでした。
そこから乗り換えてグラスゴー空港までの移動で、飛行機が大好きな私はいっぱい乗れて大満足でした。
11月10日(月)
グラスゴー空港から、ローガン航空機でアイラ島へ向かいました。笑えるほど揺れる小型飛行機です。
到着後、現地の可愛い女性リリーさんが運転してくださる車に乗り込みました。すごいスピードで、車がバンバン跳ねながら走るので、リリーさん運転荒いぜ…と思ったのですが、地面のほとんどが泥炭で柔らかいので、どうしても車は跳ねてしまうとの事。
リリーさんのせいにしてごめんなさい。
CAOL ILA蒸溜所
まず、一つ目の訪問先のカリラ蒸溜所を訪れました。
カリラとはゲール語で『アイラ海峡』の事を言います。
創業は1846年、グラスゴーのブレンダー、ヘクター・ヘンダーソンの創設でした。1972年にウェアハウスを除いた建物が取り壊され、1974年に現在の姿に生まれ変わったそうです。2018年には、ジョニーウォーカーの4コーナーズ(4つのキーモルト)の一つに選ばれています。

到着したカリラ蒸溜所は、残念ながらサイレントシーズンと呼ばれる休業が延長してしまい、施設見学は出来ないとの事でした。
仕方のない事です。見学者の為の蒸溜所ではなく、ウイスキーの為の蒸溜所ですから。
私は生まれて初めてのハンドフィルを経験させていただきました。ハンドフィルとは、自分の手で樽からボトルへウイスキーを注ぐ事を言います。手書きで、自分の名前やその日付を記入したラベルをそのボトルに貼る事が出来ます。手が震えるほど緊張しましたが、本当に貴重な経験となりました。


その後は、貸し切りの熟成庫での試飲の時間をいただきました。樽に直接入れてウイスキーを注ぎ上げる道具(名称が不明)があるのですが、各々5名、別々のウイスキーを注ぎ上げさせていただきました。

カリラでは様々な実験的な試みが行われているそうです。現場からのアイディアをトップのマスターディスティラーが選別し決定し、例えば、ほんの短期間だけ通常なら使わない樽や珍しい樽で熟成させてみたり、移し替えたり、そんな風にして、ウイスキーがどんな反応をするのか、試行錯誤されているそうです。
LAGAVULIN蒸溜所

次に、二つ目の訪問先のラガヴーリン蒸溜所を訪れました。
ラガヴーリンとはゲール語で『水車小屋のある窪地』と言う意味です。創業は1816年、島のジョン・ジョンストンが創業者です。
1889年には、かの有名なピーター・マッキーが蒸溜所のオーナーとなります。蒸溜所の待合室には、ピーターの大きな写真が飾られていました。

こちらも施設見学はなく、熟成庫での試飲となりましたが、各国の旅行者の皆さんとご一緒させていただきました。


PORT ELLEN蒸溜所
最後に、外観だけでも見て欲しいと、通訳のキャメロンさんがポートエレン蒸溜所の前まで連れて行ってくださいました。
旧ポートエレン蒸溜所が創設されたのは1825年、1930年に閉鎖され、1967年に再開されるまで40年近く生産停止。再開後も1983年に再び操業停止となりましたが、2024年にディアジオ社により新生ポートエレンが生産を開始したのです。
暗くなり始めたアイラ島に明るく浮かび上がるポートエレン蒸溜所は私を圧倒しました。ここで、いつかまた世界中の人々に届けるポートエレンのウイスキーを作っているんだと思うと、きっと遠い未来にいつか飲むんだろうな、そう思うと嬉しく楽しみになりました。
11月11日(火)
アイラ島を離れ、グラスゴー空港から車でエディンバラへ向かいました。
一気に大都会への移動、美しい街並みに胸が躍りました。
JOHNNIE WALKER PRINCES STREET
この日は、ジョニーウォーカープリンセスストリートを訪れました。
体験型のビジターセンターで、芸術的なミュージアムでもあり全身でジョニーウォーカーを体感できる施設です。ウイスキーを自由に楽しもう!そんなメッセージを全力で伝えてくれる場所でした。
ウイスキーとジョニーウォーカーの歴史を、現代の技術を駆使して、めくるめくような演出で紹介してくださいました。
ポーラさんと言う女性が、映像と一人芝居で創設者のジョン・ウォーカーの物語とジョニーウォーカーの歴史を紹介してくださった時間は心底感動してしまって、もう私はむせび泣いてしまいそうでしたが、さすがに変な人になってしまうので、ぐっと堪えて観ていました。ポーラさん、素晴しかったです。ありがとうございました。
各々の好みを診断する機械があり、皆それぞれ違うハイボールをご提供いただいたり、ガーニッシュでどのくらい味が変わるのか、飲んで体験させていただいたり、ルーフトップバーでの皆での乾杯など、ひたすらに楽しい時間が続きました。
その後は、最後の夜を皆で街歩きし、美味しいお酒と夕食をいただき最高の夜でした。
11月12日(水)
帰国の日の朝、最後に数時間の自由行動があり、一人でエディンバラ城まで散歩するぞー!とカーテンを開けました。抜けるような青空で、あまりにも空気が澄んでいて、気持ちが高まり過ぎて、エディンバラ城の前でスキップしていた日本人は私です(笑)。

帰りたくない、心からそう思いました。
同じくらい、早く帰って川崎店の皆に会いたくて、我ながら川崎店と仕事が大好きみたいです。
耳が千切れそうなほど風は冷たいのに、体は燃えるように熱くて、やる気満々!そんな気持ちでした。
私は、確かに奇跡のド真ん中にいたんだと思います。本当にスコットランドに来られて良かった、心からそう思いました。
その後のエディンバラ空港では、通訳のキャメロンさんとのお別れが辛く、私が泣くものですから、キャメロンさんに抱き締めていただき、手を振り別れました。
ディアジオジャパン株式会社様、ご同行くださった石渡様、私達にかけがえのない経験を授けてくださった事、心より御礼申し上げます。御社が日本中に届ける思い、商品を、私も伝える一人として、努力を惜しみません。より一層、邁進してまいります。ありがとうございました。
通訳とガイドを担当してくださった、キャメロン由美さん。あなたと言う素晴らしい人に出会えた事が、私を勇気付けてくださいました。私達を絶えず笑顔で盛り上げてくださった事、その優しさと明るさ、心から感謝しています。あなたは本当に特別な人です。二人で笑って歩いたエディンバラの夜道は、本当に楽しくて、離れたくない、そう思うと苦しいくらいでした。私達は通り過ぎる旅人でしかありませんが、私は由美さんに出会えた事を生涯忘れません。日本にいらっしゃる際は、ぜひ私達に会いに来てください。会いたいです、とても、すごく。ありがとうございました。
スコットランドで出会えた全ての現地の皆様へ。優しく温かいご歓迎と、ご対応をありがとうございました。皆様の自然体で接してくださるお姿が、旅行者の私達をどんなに嬉しくしてくださったでしょう。この場をお借りして、感謝をお伝えさせていただきます。ありがとうございました。
今回の旅をご一緒させていただきました、筒井統括マネージャー、川崎店の森脇さん、ありがとうございました。お二人のお陰で、とても楽しい思い出が作れました。ずっと側にいてくださって安心しましたし、心強かったです。
今回の研修旅行に私を選抜してくださった会長、社長、店長各位、感謝致しております。新人の頃から私を育て、様々なチャンスをくださり、今回このような機会をくださった事、ずっと恵まれた環境においてくださって、返し切れないほどのご恩を感じております。そのご期待に添えるよう努力致します。ありがとうございました。
私達を送り出してくださった川崎店の長井店長、住谷さん、スタッフ各位、ありがとうございました。私を支えてくださっている事、日々の数え切れないほどの優しいサポートを、いつも感謝しています。より一層、川崎店で大活躍する所存です!
川崎店のお客様の皆様、いつもありがとうございます。皆様の温かいお言葉や笑顔が私を助けてくださっています。楽しんで来てね!と見送ってくださって、お帰り!と迎えてくださって、本当に嬉しかったです。
お会いする機会の減ってしまった本店のお客様の皆様、時々私の顔を見に川崎店に来てくださったり、気に掛けてくださって、ありがとうございます。会いたい、話したい、いつもそう思っています。私は元気です。またお会いできる日を楽しみにしています。
最後に、いつも私の一番の味方でいてくれる夫へ。
ありがとう。あなたへ心からの感謝を捧げます。
時代屋Old Oak川崎店 小瀬村













