溝の口店の杵築です。

前回、薬草酒についてのブログを書きましたが、今回も少しニッチなお酒、『フルーツブランデー』について綴ってみようと思います。

その前に、少しだけ基本について触れてみよう。
『ブランデー』というお酒は、BARに行かれるお客様であれば、飲んだことはなくとも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

有名ブランデーといえば、ヘネシーやレミーマルタン。フランスのコニャック地方で作られているため、『コニャック』とも呼ばれています。
原料はぶどう。
ワインを蒸留して、樽で寝かせることで茶色に色付き、まろやかな味わいになります。

よく、ブランデーとコニャックが混同している方がいらっしゃいますが、

ブランデー:果実を原料とした蒸留酒の総称。

コニャック:ブランデーの一種。ぶどうが原料。フランスのコニャック地方で作られる。

カルヴァドス:ブランデーの一種。りんごや洋梨が原料。フランスのノルマンディー地方カルヴァドス県周辺で作られる。

と考えていただければ、わかりやすいと思います。
つまり、日本や他の国で作られたブランデーは、同じようにぶどうが原料でも、コニャックとは呼べないわけです。

ここからが、このブログの本題!!

ブランデーといえば、フランス!

ですが、世界各国、様々な種類の果物を使ったフルーツブランデーが、たくさんあるんですね〜
今回はその一部をご紹介したいと思います。

ピスコ

チリやペルーで製造されているぶどうの蒸留酒。
ピスコは樽熟成しないものの方が一般的で、無色透明。
樽熟成するぶどうのブランデー(コニャックなど)よりもフレッシュなぶどうの風味がある。
『ピスコサワー』というカクテルが有名。

シンガニ

ボリビアで製造されているぶどうの蒸留酒。
品種はほとんどがマスカットオブアレキサンドリアを使用し、中にはお酒1本(700ml)あたりに10kg以上のマスカットを使っているブランドもある。
ピスコと同じく、サワー系のカクテルや『チュフライ』というジンジャーエールや7upなどで割る飲み方が国民的な飲み方。

キルシュ

ドイツやスイス、フランスのアルザス地方などで製造されているチェリーブランデー。
正式名称は『キルシュヴァッサー』
お菓子作りでも使われることが多く、馴染みの方もいるのではないでしょうか?

オードヴィー

フランス語で『Eau-de-vie』、ラテン語で『aqua vitae(アクアヴィッテ)』と書き、どちらも「生命の水」を意味する。
フランスでは蒸留酒全般、または蒸留によって作られる無色の蒸留酒を指す言葉として使われている。
アプリコット、フランボワーズ、桃、苺など、様々なフルーツのオードヴィがある。

パーリンカ

ハンガリー産のフルーツを使い、ハンガリー国内で製造された蒸留酒のみがパーリンカを名乗ることができる。
最大の特徴はステンレスタンク熟成。
樽で熟成させないので、無色透明。
樽の香りがお酒に移らない分、素材のフルーツの香りが強烈に楽しめる。

スリヴォヴィッツ

チェコ、セルビア、ドイツなどで生産されるプラムブランデー。
チェコでは自宅にプラムの木を持ち、家庭蒸溜をして近所に振る舞う、みたいな文化もあるそう。

出典:ユニオンフーズ様ウェブサイト

などなど、、、

グラッパやマール、シュナップスなど他にもそれはそれはたくさんの蒸留酒があるのですが、全てを紹介するととんでもないことになってしまうので、、、

話の続きはお店の方で!

ブランデー片手に、果実の香りに酔いしれる夜も、ぜひ時代屋にて。