初めまして。年明けより社員に昇格しました藤田と申します。
昨年の3月末より、時代屋川崎店でアルバイトとして働きだしまして、ちょうど1年が経ちました。プロフィールページで簡単な来歴を載せましたが、ブログ1発目ということで、ここでは、もう少し詳しく自己紹介します。

これまで、同僚の指導や支援により、どうにか社員に昇格出来ましたが、理工学部、それもゴリゴリの機械系の大学生だった自分は、バーテンダーどころか、飲食業界に就職することは1nmも考えておりませんでした。
学生時代、自動車に興味を持っていたこともあり、自動車の設計開発に携わりたいという思いで自動車部品メーカーに就職しました。自分が就職した2008年当時、詳しい方はご存知のことと思いますが、クリーンディーゼルが自動車業界内では一つのトレンドとなっていて、新規排ガス規制に対応するディーゼルエンジンの開発に業界内は血道を上げていました。自分も御多分に漏れず、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置の設計開発に携わり、大型農建機向けや大型商用車向けを担当しておりました。まだ二十代半ばということもあり、経験不足故に試作品試験に失敗し、思うような結果が得られず、寮に酒を買い込み、憂さを晴らすこともありました。
その時、初めて家飲み用に買った酒がWild Turkey 8年です。寮から自転車で10分の距離にあった某ディスカウントストアで買い込み、常用していたステンレス・マグカップに冷凍庫の氷を放り込み、ロックで飲むことを1発目でやってしまいましたが、これがいけなかった(笑)。学生時代や20代前半で日本酒や芋焼酎を散々飲んできた自分にとって、バーボン特有の甘味がありながら、どこかスパイシーで重厚な味わいに、一撃で虜になってしました。自分がバーボン党になった瞬間です(笑)。
やがて、30歳を目前にしてグループ内のメーカー様に出向し、フルモデルチェンジのディーゼルエンジン開発をサポートすることになりまして、東京の立川に住むこととなりました。ご存知の方も多いかと思いますが、彼の地はバーが多く、毎週末のように色々なバーに行きましてバー・ホッピングを楽しんでおりました。その中の一つ、毎週末欠かさず通っていたバーで、ウィスキー・ロックだけでなく、ストレートで煽ることの善さを教えていただき、以来、ウィスキーを味わうには、ストレートが一番良いと感じる人間になってしまいました(笑)。口の中に広がるフレーバーと香り、そして、喉に直撃するアルコールの刺激。いつしか、これらを感じないと酒を飲んだ気がしない不便な体になってしまいました(苦笑)。当時、2010年代前半、現在よりもお酒1杯の値段が安く、今では入手困難なボトルも、そこかしこのバーで比較的簡単に飲めた時代でした。その時に、Wild Turkeyだけでなく、George T. Stagg, Blanton’s Straight from the Barrel, Booker’sを憶えてしまい、自分が好きな酒の3指を占めることになり、バーボン好きを揺るぎないものにすることとなりました。
三十路を過ぎて、自動車部品の設計開発だけでなく、もう少し大きな単位で開発に携わろうと、エンジンキャリブレーションサービスの企業に転職しました。外資系企業だった為、何度か海外駐在も経験し、駐在先でバー・ホッピングをしつつ、地場の酒を近所のスーパーマーケットで買い込み、アパートで煽ることを仕事の休みにやっておりました。面白かったのはオーストリア駐在時、彼の地にシュナップスという伝統的なリキュールがありまして、苺、オレンジ、桃等果実だけでなく、松の木の皮まで原料にして、しっかり製品化されていたことです。「ところ変われば品変わる」と言いますが、松の木の皮まで原料にするというのは、かなりの衝撃でした。味の方は、アイラモルトがお好きな方であれば、旨いと感じるかもしれませんが、現地の国民をもってしても癖が強いと感じるようです(苦笑)。因みに、オーストリアの同僚は、九分九厘、ビールかシュプリッツァを飲むのが常で、日本でいう飲み会の締めにシュナップスを皆で飲むようです。
都合16年、一貫して自動車業界、それもディーゼルエンジンに関わり続けて参りましたが、サラリーマンでいる以上、いずれは定年退職で仕事を辞めなければならず、一生続けられる仕事にはなりえないこと、酒好き、そしてバーという空間が好きなこと、一度きりの人生ですので悔いの無いように自分が好きなことを仕事にしたいと思い、不惑を過ぎてバーテンダーへの転職を決意しました。
人生初体験の飲食業界故に、不慣れなことも多く学びの連続ですが、皆様に「旨い!」と思っていただける1杯を提供できるように日々精進して参ります。
長文、失礼しました。