一口に「オールド」と言われると、単語の意味としての「年老いた」や「古い」、またはウイスキーの銘柄や映画のタイトルが頭に浮かぶでしょうか。
お酒の場でオールドと言われるとだいたい「オールドボトル」のことを指すことが多いです。
この「オールドボトル」の基準はとても曖昧です。
1つ前のデザインのボトルのものを指しても間違いというわけでもなく、かと言って20年以上前に瓶詰めされたものと基準を設けている人もいます。
実際に現行ボトルと比較すると味わい・香りともに違いがあるものが多く、オールドボトル好んで飲む方もいらっしゃいます。
理由としては「原料の品種の変化」、「製造・設備の変化」、「長い年月、瓶の中で眠っていたことによる影響」などが上げられますが、他にも構成原酒が変わったり、使用する樽の質や種類が違ったりと細かく見ればたくさんあります。
そしてなんと言ってもオールドボトルの魅力としては「今は普通に買って飲むことができない」という点でしょうか。
それに加え、効率やビジネスよりも、美味しい物をつくる情熱が勝っていたような味わい、ボトルのデザインにも作り手のこだわりが飲み手にも伝わります。
そんなことを考えながらグラスを傾け「昔の方が美味しい」「昔の方が良かったな」と想いを馳せる。
きっとオールドという言葉は他のジャンルにも該当するものがあって、こうやって感じることあるのだろうと。
音楽、映画、テレビ番組、人間関係etc…
今回お酒でしたが少しの時間、古き良き時代を感じさせてくれるのもまたオールドの魅力なのでしょう。
さて、20年後今のお酒を飲んでどう思うのか…
鶴見本店もわずかながらオールドボトルを置いておりますので、興味のある方はぜひご来店ください。
時代屋鶴見本店 マネージャー 中野