いつもご愛顧いただきありがとうございます。溝の口店の大友です。ゴールデンウィークも明け、少し気分が落ち込みがちなお客様も多いのではないでしょうか。当店ではこれからの夏も爽やかに乗り越えられるようなカクテルをご用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください!

さて、先日『長濱蒸溜所』を訪問してまいりました。『AMAHAGAN』のブランドでご存知の方も多いかと思います。兼ねてよりお世話になっている、神保町のバー”クローバークラブ”の上田さんのお誘いで、13名のバーテンダーの方々と見学をご一緒させていただきました。今回は、その長濱蒸留所の魅力を皆さまにお伝えしたいと思います!

長濱蒸溜所は、2016年にウイスキー蒸留を開始した日本最小クラスの蒸溜所です。滋賀県琵琶湖の畔に位置し、元々はは1996年創業のクラフトビール醸造所『長濱浪漫ビール』として誕生し、現在もビールとウイスキーの両方を手がけています。規模が小さいというのは事前に把握しておりましたが、実際に訪問してみると想像以上で…!以前に研修旅行で訪れた静岡蒸留所も小規模でしたが、長濱蒸留所は本当に最少規模で実現した蒸留所だと感じます。

コンパクトな建物の中は、ショップと同じ空間に蒸留器や発酵槽が並び、隣の部屋のレストランは利用者の方で賑わっていました。ウイスキーの年間生産量は8万5000リットルと、スコットランドのグレンリベット蒸留所が年間生産量2100万リットルであることを踏まえると、蒸留所の原酒はごく僅かであることが伺えます。

「一醸一樽(いちじょういったる)」をコンセプトに、1回の蒸留で得られる原酒は約200L、つまり一樽分のみ。小規模だからこそ小回りが利き、酵母の使い分けや、バーボン樽・ワイン樽・ラム樽・ミズナラ樽・コーヴァル樽など多彩な熟成を可能にしています。

熟成庫も非常にユニークで、廃トンネルや廃校になった2階建の小学校を活用しています。トンネルは寒冷な環境でじっくりと熟成され、校舎は寒暖差を活かした熟成がされます。音楽室では樽にモーツァルトを聴かせたり、良い原酒は校長室に置いたりと様々な工夫がされているそうで、今回は行けませんでしたが次回は熟成庫のツアーにも参加したいなと…!パワースポットとして知られる琵琶湖の竹生島や沖縄にも熟成庫があり、環境ごとの違いがどのような個性を生むのか、今後が楽しみです。

リリースされているボトルは、海外原酒とブレンドしたワールドモルト『AMAHAGAN』と、長濱蒸溜所の原酒のみを使ったシングルモルト『長濱』の2種類。今回は蒸溜所限定のアグリコールラム樽熟成シングルモルトを樽からハンドフィルで瓶詰めしてきたので、ぜひご賞味くださいませ!

見学後は原酒のブレンド体験や、

ビール飲み放題付きのすき焼きも堪能しました。

ほとんどの方が睡眠不足にもかかわらず、皆さん非常にエネルギッシュで、さすがトップクラスのバーテンダーの方々だと感心します。私も体力づくりの大切さを実感し、今年の目標に筋トレを加えました(1年ぶり8回目)。

国内で様々な蒸留所が誕生する中、お酒だけではなく見学に力を入れているところも多い印象です。皆様も蒸留所見学に行かれた際は、是非そのお土産話を聞かせていただければ幸いです!それではまた、溝の口店でお会いしましょう〜!

大友