バーは粋でお洒落な空間、うっとうしい現実の仕事や家庭をしばし忘れさせてくれます。シチュエーションは、大好きな映画のカサブランカ。ハンブリーボガードとイングリットバーグマンの甘く切ない大人のロマンスの世界です。

自分がまるで映画の主人公になったかのような錯覚で、グラスを持つ手もちょっと演出ぎみ。吐き出すたばこの煙を憂い顔で見詰めてみたり…。店内の灯りや音楽、並んださまざなま洋酒の瓶が、一層ドラマをひきたてます。

バーにきている人たちは、それぞれいろんな思いを連れてお酒を飲んでいるのでしょう。今日もお店の外ではいろいろなドラマがあって、そしていろいろな自分を演出しているのでしょう。