バー時代屋バー時代屋ホーム溝の口のバーオールドオーク川崎のバー、オールドオークオールドオークたまプラーザ店関内、野毛のバータウザー時代屋鶴見本店
バー時代屋ホーム新着の酒カクテル食事バーテンダーモルトの会バーテンダー動画トキワプランニングバーテンダーブログ

2009年 時代屋研修ツアー イン オーストラリア

関内タウザー 伊藤 勝

今回 2009年4月8日から 3泊5日で、オーストラリシドニーへMHD(ディアジオ・モエーシャンドン・ヘネシー社)協力のもと、時代屋研修旅行に参加させていただきました。

今回のツアーの傭人的テーマは、【オーストラリアのルと日本のカクテルの違い」と「オーストラリアのサービスと日本のサービスの違い」の二点でした。

研修地が何故オーストラリアなのか?カクテルとオーストラリアの強いイメージがつながりにくかったため、そのような疑問を持ちながら成田空港から旅立ちました。

初日、早朝6時40分にシドニー空港に到着しました。 研修ツアーのはずなのですが、さっそくコアラを見学に向かいました。皆口々に「これだけ大人が揃っていながら動物園なの?」と言いながらも時間ぎりぎりまで楽しんできました。その後 オペラハウス、ダーリングハーバー、ロックスなどを見学して、ホテルへ。休憩後は夕食にグリル料理の店「ポニー」へ。 料理のおいしさ、メイン料理のサイズの大きさに驚きましたが、一番気になったことは、グラスワインの売り方です!!150ミリ位注がれています。日本では考えられません。酒好きには嬉しい限りですが少し多いような・・・。しかし、それはサービスのスタイルで、ちゃんと100ミリか150ミリか選択できるそうです。 

二日目はペルヴェデール現地スタッフによる「マーケティング」の勉強会でした。昨年からの世界的不景気にもかかわらず、オーストラリアはその影響をあまり受けておらず、飲食業界も少しではありますが成長しているそうです。目を見張るのはカクテルベースとしてのウォッカの消費量です、流行のお店では1ヵ月で100本ものペルヴェデールウォッカを売っていることです。オーストラリアはボトル売りのシステムがないので、全てがカクテル用とのことです。飲みに行くことイコール カクテル、ワインというイメージがあるようです。もちろんそれを飽きさせない店側のサービスと進歩があるということです。

三日目はGrant Collins氏によるカクテル講座です。彼はバーのサービスとカクテルをより向上させようと、このような講座世界各地で開いているそうです。実際、色々なホテルバーなどのプロデュースやエクゼクティブ マネージャーなどをしているそうです。カクテルの歴史、サービスについて、今と昔を比較しながら様々な例を挙げて分かりやすく講義していただきました。今、彼が最も力を注いでいるのが、お客様が自分で作るカクテルと五感で感じてもらうカクテルです。例えばペースのお酒と素材をプレートの上にディスプレイしてお客様自身がその素材(例えばレモン、ライム、ベリー、ミント)を好きな順番でロにしていき、最終的に口の中でオリジナルカクテルが完成するということです。確かにそれなら、ひとつのカクテルを選んでも 個人によって様々なスタイルになって、とても面白いと思いました。それとともに、カクテルの可能性を十分に感じることが出来ました。

三日間を通して 毎日3,4軒のバーをはしごしましたが、オーストラリアのパースタイルはとても大規模なものでした。いわゆる町場のバーが無く、大きな資本の基に作られたバーしか存在しませんでした。エンターテイメントありの異空間という演出のやり方はとても素晴らしく、興味を引かれるものでした。しかしサービスとカクテルの味は何一つ日本のバーが劣ると感じるところは無く、Japanese Barのクオリティーは、世界レベルということが実感できました。この研修旅行を通して、色々なものを見たり異文化に触れることによって、バーテンダーという職業を見つめ直すことが出来てよったです。

最後に、この旅でひとつだけ納得がいかないことがありました。もちろん 怒るほどのことではないのですが、それは「パーフェクト ウォッカ トニック」と聞いたときです。何がパーフェクトなのかと言う事と、私たちが提供しているウォッカトニックが違うのかという嫉妬です。しかし良く話を聞くと、そのレシピと作り方は全く同じで、グラスも素材もぎりぎりまで冷やしておく、フルーツもその場でカットする、しめなおした氷を使うことでした。普段私達がやっていることだったのです。時代屋でやってきたスタンダードが世界のパーフェクトだったことを誇りに思いました。

>> 研修旅行トップへ