オールドオーク - たまプラーザ店 -

2005年、オールドオーク たまプラーザ店の寺内が、北海道は余市にニッカウィスキー様の蒸留所を訪ねた紀行文です。

僕は今、徐々に明けていく朝を迎えながら羽田空港に向かってる。

だんだん風が肌寒くなった10月の某日。

みなさん御存じだと思いますが、僕が働く時代屋オールドオークは日曜・祭日は午前三時閉店。

たまプラーザ→羽田空港行きのバスは午前五時。

そこで僕は一時間ほど職場近くの居酒屋さんで時間調整の為立ち寄る事にしたのだが、これから始まる旅の物語はもうすでに始まっていたのかもしれません。

大型チェーン系列の居酒屋なのでカウンター席が小さく数も少ないのですが、偶然にもオークのお客様と同業の方と一緒に飲むようになり、そこから短期集中型の小宴会。
(↑つくづくおいらって奴は……)

同業の方からは一杯・二杯・三杯と振る舞い酒が....

バ・バスの時間があ・る・の・で』と心の中で問い掛けるのですが

かなり楽しく飲んでいるその場の雰囲気と、振る舞い酒を頂いてしまっている負い目で席を立つのが申し訳なく、つい“ずるずるずる”、“ずるずるずる”と長尻に。

しかしそこに救いの神が降臨。店員の方がラストオーダーを

僕は 『このタイミングしかない』 と 『あのぉ〜』っと言い掛けた瞬間、同業の方が

全員に同じものを!!

…………』と私。ドリフのタライが頭にカーーン

それから雨の中を友の待つ羽田空港へと走れメロス状態になったのは言うまでもありません。とほほっ


◆いざ北海道へ!

羽田空港にて今回旅行に同行して頂く時代屋オールドオーク川崎店の市川氏と合流し一路新千歳へ。

文明の力とは凄いもので一時間半後には北海道に着。ウルトラクイズ的な機内300問ペーパーテストする暇もあたえないぐらいすぐに着くなんて、僕の通勤時間とだいたい同じと言うからいやはや。

それはさておき、ヤジさんキタさん珍道中ではないですが、二泊三日の旅が始まったわけです。

関東は肌寒い雨でしたが日頃のおこないの賜物か北海道は晴天。【世界の車窓から】のBGMが聞こえてきそうな景色を眺めながら、僕らは最初の目的地ニッカウイスキー余市蒸留所をめざしました。

ちなみに北海道の鉄道は電化されていないので今だに汽車。床から響いてくるうなってるような汽車の音は首都圏では聴けませんね♪

汽車は快速に乗ったものの、新千歳空港の近辺数駅を通過するだけで札幌を過ぎてもこの汽車の終点小樽までいっこうに着く気配がなく、

『まぁ〜全然寝てないから寝ればいいかな』

と思っているものの、遠足前の小学生状態のテンションのせいか眠気がいらっしゃる事がなかったので車窓を眺める事にしていたのですが、急に目の前が開けそこには日本海がっ!!

すると車内アナウンスで、もうすぐ小樽に着くアナウンスが流れるではないか。

窓が開くなら開けて列車の行く方向を見たい気分なのだが

んっ!? この感じ!!
魔女の宅急便であったような!!

ア・アニメかよ……

そんなこんなで僕達は小樽に着いたのでした。

5時にたまプラーザを出てようやく十時半に小樽着

僕らは余市蒸留所にとにかく早く行こうと

ガラス細工も、

裕次郎にも、

運河にも、

関根勤のマネージャー、しかま氏の実家“しかま寿司”にも目をくれずに先を急ごうとしたのですが、その時ある問題が.....

市川キタさんが一言

『次の電車まで50分待ちです』

(空白の30秒)

へっ?(テラCPU稼働の30秒)

のぉぉぉおおお〜〜

まさか!そんな接続なんて。

僕らはうなだれながら、とにかくお腹に何か入れようって事になり、駅を出る事としました。


◆小樽駅では奇跡が待っていた!

小樽駅に着いて駅ロータリーに出た僕らに奇跡が!

目の前に停まってるバスの行き先表示が

〔余市駅〕

になっているではないか!

それもすぐに出発するアナウンスが!!

切符を購入し飛び乗った僕ら。

それにしてもバスの車体が古い。゛ギシギシ゛っとしなる座席。

ほとんど貸し切り状態の中、僕らは余市に向かったのでした。

そしていよいよ....

◆来ましたっ!余市!!

とにかく試飲やらでこれから色々と予定が立て込んでいるのと、丁度昼どきで朝から食事もしてない事から入り口前を撮影して、激安な食事ができる早く・安く・うまい“吉○家”、もといっ、“○○商店”を探しに駅に。

 すぐにその場所を見つける事が出来ました。

その場所とは?そう!

【柿崎商店】

ただ僕らの想像していたイメージとは違く、しいて一言で言うならば

ま、町のスーパー!?

ただ町のスーパーマーケットと違うのは、店の方曰く最近テレビに取り上げられたとの事、その影響で店の前に何台もの大型観光バスが停っているのでした。それと観光客がやたら多い。でもそれ以外はどこをどう見ても内装・外観共に町のスーパーマーケットなのでした。活気がある奥の倉庫のような所に行くと、その店が有名なのが一目瞭然

値札に

【毛ガニ 一パイ 350円】
【生ほっけ 一ケース 1000円】
【殻付きホタテ 八個 1000円】
【活甘海老 3kg 1500円】

な、なんなんだっ!この価格!!
あまりにも安い、いや安すぎる

蒸留所を見学後に柿崎商店でおみやげを買ったのは言うまでもないが、購入金額よりも配送料の方が高いなんて...。驚きはそれだけではなく、店舗の二階は食堂になっており、更に価格にびっくり

いくら丼が五百円

ホタテ丼の方が値段が高い。僕らは首都圏で食せば○○○○円ぐらいする量を注文して大変満足な昼食を堪能したのでした。


>> 続き >>