時代屋をご贔屓下さっている、にしむら様の声をお伝えします。

(公開:2003/5/27)


 こんばんは。にしむらです。なんだか初めてラブレターを書いたときのような気持ちになって…書いては消し、消しては書きしています。大好きな Bar、そして時代屋さんなんですけれども…うまい言葉なんてそう浮かんでこないもんです。なので思いつくままに書くことをお許しください。

 一人で Bar でよく飲むんだと私のような若輩者が言うと、『現実からの逃げ場所』にしているんじゃないの?とよく言われます。一日の最後に重い木戸を開けカウンターに座れば、次から次へと夢見るための道具…優しいバーテンダー、おいしいお酒や食べ物。まっすぐ家に帰りたくないときにいつもそこにある、何もかもを忘れさせてくれる場所。いや、そういう風に楽しんでいらっしゃる方もいるのかもしれませんね。でも、私にとって Barという場所はどうやらむしろ『自分と向き合う場所』みたいなんです。(書いているうちに気づいて、自分でも今びっくり。)

自分だけの力で自分と向き合うのって難しいことですよね。はっきりいってツラい。できればやりたくない。かといって人の意見を聞いているのも疲れる。ますます自分の欲しい答えなんかでてきやしない。1週間のうちの一日だって自分のことをじっくり考えたりすることなんてないかも。そのうちに今の自分ってどんなヤツなのか分からなくなってきちゃう。好きな食べ物は?好きな色は?得意なこと苦手なこと…それが日常っていうものじゃないかと。

そんな日常どっぷりの生活のなかで Bar に行ったときだけは、まず自分のことを自分でじっくり考えます(連れがいるときは連れのこともじーっくり考えます)。今日の自分はどんなものが欲しいのか、欲しくないのか。あぁでもないこーでもないと考えをめぐらせ結局

『美味しくって冷たいものが飲みたいかなぁ』
『青い色のカクテルが好きなんだよね?』

くらいしか言葉がでなくても、そこはそれ…酒飲み心を知り、私がお店に入ってきたときから様子を窺っていたバーテンダーがそれとなく

『フレッシュのイチゴを使ったカクテルなんかいかがですか?

今日は何だかかわいらしい感じですし』

なんて言ってくださるわけです。やっほー!そうこなっくちゃ!ここでさらに

『え、イチゴはやだ』
『なんだかマンゴー気分かも』
『やっぱり、もっとオトコマエなのがいいみたいだわ』

とワガママ発言をしたりしなかったりしつつ最初の1杯を決め、今日の自分を確認し… 緩やかに明日への準備をするのです。

 こんな私の野望は『こっそりグランドスラム』です。1日では無理ですけど、1週間の間に達成!でも相当なものでしょ?1人でぶらっと行くかと思いますので、どこかで私を見かけたら皆様優しく見守って下さいませ。そして楽しみましょう。

では、ごきげんよう、時代屋で!

にしむら 03/5/24


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